会社概要

2022年6月24日付けで、前理事長村上堯の後任として、理事長に就任いたしました。

日本卸電力取引所は2005年に電力取引を開始して以来、日本の卸電力取引を担ってきました。当初は卸電力取引が総需要に占めるシェアは小さく、2016年4月1日の小売全面自由化開始時点でも約2％に過ぎなかったのが、電力システム改革の進展にともなって大きく拡大し、最近では30％を超える水準で推移しております。電力システムの基幹インフラの一つになりつつあると言って過言ではありません。

この間、スリムかつ効率的な体制で、極めて堅牢な取引システムが維持されてきました。歴代役職員の努力に感謝申し上げます。

昨年から、起動コストや最低出力制限等の発電における技術的な特性や揚水発電や蓄電池等の蓄電設備に対応するために電力取引システムの抜本的なバージョンアップを図ろうという議論が進行中です。また、非化石価値取引市場も開設され、トラッキング付非化石証書の発行も始まっています。電力システムの基幹インフラとしての信頼性を維持ながら、こういった新しい要請に応えることが求められています。先行している海外の電力取引システムに追いつき追い越すことができるよう、役職員一丸となって尽力して参ります。

今後とも、皆様方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。